逃げ切りました
大学帰りのある日。
ふと気付くと俺を見下ろす一羽のカラス。
俺:・・・・・・・・・
カラス:・・・・・・・・・・
にらみ合うこと数秒。
カラスが俺に向かって飛んでくる。
こちらも人間だ。早々カラスごときにやられるわけにはいかないと傘を振り上げてカラスの胴辺りを軽く叩いてやった。
悲鳴をあげて飛んでいくカラスをどことなく優越感を持って見送る俺。
そして、その直後。
カラスが消え去った方面から飛んでくるカラスの群れ。
全力で逃げながら思った。
多勢に無勢なんて卑怯じゃないかっ・・・!
カラスはなかまをよんだ とか卑怯じゃないか・・・・っ!!
むしろこんなコントみたいなオチってないじゃないか・・・・っ!!!