少々前の話になるし、長くなるので書くかどうか散々迷ったことではあるが、久々に起こった衝撃的不幸にやはり書いてみようかと思い立ち文章とすることにする。

あれはつい半月ほど前、恐らくは日付がそろそろ変更するかという頃だと思われた。
俺はそのとき、まどろみの中にいたわけだし、夢の外で何が起こったかを正確に覚えているわけでも勿論ない。

だが。

とりあえず覚えているのは、唐突に起こる二の腕の激痛。


慌てて目を覚まして辺りを見回し、何も変化がないことに不思議に思いつつ、激痛の出所辺りを探ると・・・・大変なことになっている自分の腕に気がついた。



蚊じゃない。明らかにそんな小さなものではない腫れあがりっぷり。更に、痺れとも痛みともつかないものが腕から胸、挙句頭へ・・・



そして。
不意に視線の端にうつる、考えたくもない物体。




15センチはあろうかという巨大な百足。




真夜中だということも省みず悲鳴をあげ、逃げ去る姿を見送って、呆然とした後に眩暈を覚え・・・・

慌ててパソコンを立ち上げて百足毒のページを見れば恐ろしい一言。
『眩暈や吐き気のする場合、救急車を呼びましょう』


そんなに大げさなものではと思う自分と、これは本格的に不味いと思う自分とがしばらく戦った後に、タクシーを呼ぶべく携帯をとった。




余りにも長いので続きは後日に。